
医師会病院には昭和61(1986)年から20年あまりいました。患者さんは心不全や腎不全、心筋梗塞、狭心症など重症のかたが多く、私はインターベンション※という、血管を広げる治療を主にやってきました。

まず、病気にならないための予防をしていきたいですね。心臓の病気を引き起こす原因に、高血圧や高脂血症、肥満、煙草、糖尿病などがあります。食事や生活スタイルの欧米化でこういった生活習慣病が増えて、心筋梗塞も昔より増えています。食べ物と一緒に病気もだんだんアメリカナイズされてきたわけです。これからは何よりこの予防が大切になってき
ます。今までは心臓の病気として、いわば「完成されたもの」の処置が多かったんですが、今後はこうした生活習慣病に対する取り組みをしていきたいと考えています。
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■長谷川 亨 院長
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それから、医師会病院では糖尿病や消化器などそれぞれ専門の先生がおいででしたから、私は循環器に特化していました。が、今後は循環器だけでなく、一般内科医として、プライマリー(総合的・基本的)に診ていきたい。こういう言葉がいいかどうかわかりませんが、「専門バカ」にはならないように診ていきたいですね。循環器しか診ない、というのではなく、他のことも勉強していきたいと思います。
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当院ではレントゲン、心電図、ホルター心電図、心エコー、頚動脈エコーやPWV(ともに動脈硬化をみる検査)、負荷心電図の検査を受けることができます。また、腹膜透析と、睡眠時無呼吸症候群の診察も行っています。

患者さんに優しく対応する、患者さんの話を優しく聞いてあげるということです。長く外来で付き合っていると、お互いに思ったことを言えるようになってきますが、たいていの患者さんは医師の前では硬くなってしまいますよね。ですから、上から見下ろすのではなく、患者さんの目線に立った話しやすい医師でありたいと思います。医師というのは技術ももちろん必要ですが、その上で人間としてのコミュニケーション力が必要です。患者さんとコミュニケーションがとれることが大事だと考えています。

先輩に誘われたことが大きいですね。循環器というのは夜間の呼び出しや救急対応も多くて大変な科ですが、そのぶん達成感も大きいと感じました。濃い分野というか・・・奥が深くて内容がある。やりがいがあります。
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動悸でも胸痛でも、症状があればまず受診してください。ただ、(病気の始まりの)大部分は症状がないんです。症状のないうちから治療を始めることが大事です。
そのために、まずは健康診断をきちんと受けること。そして健康診断で異常が見つかった時点で治療を始めることです。例えば血圧がちょっと高いくらい、とか、糖尿の気があるだけだから、など軽く考えて放っておく人が多いんですが、そこで放っておかないでガッチリ治療することで、70代、80代になってからの生活が変わってきます。
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※インターベンション:
皮膚に開けた穴から血管内にバルーンのついたカテーテルを挿入し、血管が狭くなったり血栓ができたりした部位でバルーンを膨らませ、血流を回復させる治療法。外科手術よりも身体的負担が少なく術後の回復が早い。 |