デパートをはじめ60年以上にわたって地元の人に親しまれてきたテーオーグループの福祉・介護関連サービスを提供している、テーオーケアサービスを取材しました。


<取材協力>
小笠原 勇人
(潟eーオー小笠原 副社長)

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「メディカルページ平成23年度改訂版」(平成23年11月1日発行)
の冊子に掲載された記事です。


福祉用具のレンタルを主体に平成15年7月から福祉・介護関連のサービスを提供してきた潟eーオー小笠原のテーオーケアサービス。平成23年8月には事業部の拠点を函館市北浜町に移し、よりきめ細やかなサービスの提供に取り組んでいる。
デパートをはじめ60年以上にわたって地元の人に親しまれてきたテーオーグループだが、今後どのようなケアサービスの展開を考えているのか。
福祉用具専門相談員でもある小笠原勇人副社長に話を聞いた。

■「施設に預けてしまうのとは異なり、毎日自宅で介護している方が少しでも楽になってもらえるようサポートしたいですね」と語る小笠原勇人副社長



平成15年から始まったケアサービスは、テーオーデパートをはじめとする私共の流通事業部の新たなサービスとしてスタートしました。当時、取引先であるフランスベッドメディカルサービスが自社で作った福祉用具や介護ベッドを利用したレンタル事業を進めていた時期で、ちょうど当社には家具店としてのノウハウもありスペースもあったことから福祉用具を取り扱っていこうということになりました。福祉用具を取り扱うには福祉用具専門相談員の資格を持つスタッフが必要ということで、私を含め社員3名が東京まで資格を取りに行きました。



当時、既に函館市内には東京や札幌が本社の大手企業が参入していました。ニーズはありましたが、レンタルというシステムがあることを知らない人の方が多かったと思います。介護認定を受けている方は月々1000円の負担で介護用のベッドなどを借りられるというサービスですが、みなさん高価な介護用品は自分で買うものだと思っているようでした。現在でも当社を訪れ、そこで初めて借りられることを知る人がいます。





指定居宅介護支援事業所の資格を持つことで、自社でケアマネージャーを置くことができます。これまでは、外部のケアマネージャーが介護認定者のケアプランを作製し、そこで紹介を受けて来店された介護認定者の方にベッドや車いすなどの福祉用具をお貸しするサービスにとどまっていましたが、これからは、ベッドを借りるにはどうしたらいいのかという介護認定に関する初歩的な相談から、ケアプランの作製、レンタルサービスまでを一貫して行えるようになります。




サービス開始当初は手探り状態で始めたケアサービスですが、この8年の間には数多くのお客様のお世話をさせて頂きました。実践を通して各種のノウハウを培っていく中、事業を拡大してご提供できるサービス内容を増やしていきたいという思いが年々強くなっていきました。また、これまでサービスの拠点であったデパートが少し手狭になってきたこともあり、ゆったりとお客様に見ていただけるスペースを作りたいというタイミングが重なったわけです。




デパートを主体とする私どもはお客さんと接するのが商売ですので、施設を作るという発想よりは、自宅で介護をして苦労されている方のお手伝いをしたいという思いの方が強くあります。在宅介護のお手伝いをテーオーデパートのサービスの一環として提供していくのが当面の計画で、そのサービスの流れの中で福祉用具のレンタルやケアマネージャーの居宅、さらに在宅介護をお手伝いするヘルパーの手配、デイサービスの紹介というように、あくまでも在宅介護ということに特化しながら進めていきたいと考えています。




おかげさまで皆様に支えられながら私どもテーオーグループも創業61年目を迎えることができました。これまでにも多くの方にご利用していただいており、そういう意味では昔から馴染みのあるテーオー小笠原が提供しているという安心感、信頼感のようなものは持っていただけているように思います。また、デパートの中でスタートしたということもあって日曜日も休むことなく年中無休で対応しておりますし、「今日相談に行って、その日のうちにベッドを持ってきてくれるのはテーオーさんだけだよ」というお言葉をいただくこともあります。さらに、グループ内には住宅部門もありますので、手すりや階段のスロープなどバリアフリー化の相談、住宅改修などにも迅速かつ的確に対応できる特徴もあります。




先ほども話したように、まずは在宅介護のお手伝いというサービスに努めていきたいと思います。初めて介護を体験する方の相談窓口としての役割から、ヘルパーやデイサービス、住宅改修の相談と手配まで、テーオーケアサービスに来ればすべて済むということが広く浸透するよう頑張ります。単なる福祉用具のレンタルサービスだけでなく、さらにその先のサービスまで行うことで社会的にも貢献していきたいと思う次第ですので、よろしくお願いします。

地元の企業として馴染みの深いテーオー小笠原グループが提供するテーオーケアサービス。長年地元にデパートを構えてきた「顔の見える企業」が運営するという安心感は、多くの同業者が参入する業界にあってサービス会社を選択する際の大きなポイントとなるだろう。実際に見て、触って、体験してもらうために作ったという施設は、利用者はもちろんのこと、ケアプランを作製するケアマネージャーにとっても使い勝手を知るいい機会となるのではないか。同社のサービスエリアは道南全域とのこと。既に江差や八雲にも利用者がいるそうだが、「信頼感」というテーオーグループの企業イメージを考えれば、利用者は今後益々道南全域に広がっていくことだろう。

(取材日:平成23年9月27日)