■コラム



医療法人社団誠仁会
美馬産婦人科 院長 

美 馬 博 史
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不妊治療について
●「時は宝」です。不妊が心配な時は1日も早く不妊症専門医を受診しましょう。
不妊治療においては、「焦らず、しかし、のんびりしすぎない」ことが大切です。何故なら女性の卵巣(オバリー)の働きには時間的な制約があるからです。 医学的には、妊娠を望み、通常の性生活をもつ夫婦がまる2年妊娠しない場合を「不妊症」としています。しかし、1年たっても妊娠しない場合は、ご夫婦のどちらかに、あるいは双方に不妊の原因が隠れていることがほとんどです。ぜひ、早めに不妊症専門医を受診しましょう。 とくに30代の女性にとって「時は宝」です。1日も早く治療を受けることが妊娠成功の朗報に結びつくと知ってください。
●当院不妊外来のモットーは、「すべては治療を受ける患者さま本位に」です。
不妊治療は患者さま自身が正しい知識をもち、治療の詳細を十分に理解した上で受けることが大切です。当院では各種検査の目的、結果についてはもちろんのこと、治療の具体的な方法や内容について、患者さまにわかる言葉で詳しくご説明します。 また、原因が異なり、年齢や生活環境も違うご夫婦それぞれの個人差に合った治療法を追求します。 わからないこと、不安なことは率直に質問いただき、十分に納得して治療を受けていただきたいと考えます。
●原因や年齢によっては体外受精がベストなケースもあります。
不妊症の治療は日々進歩しています。以前は不妊原因の多くは女性にあると考えられていましたが、現在では、半数が男性にあるとわかってきました。通常、男性不妊の場合、AIH(配偶者間人工授精)が第一選択肢です。 しかし、たとえば、精子数が非常に少ない乏精子症の場合、AIHにのみ頼っていると、貴重な時間が無駄に過ぎてしまう場合も少なくありません。早い段階で、顕微授精(元気な精子が1個あれば受精卵を創ることも可能)を選択することで、赤ちゃんを授かることもできるわけです。 不妊の原因や患者さまの年齢によっては、体外受精や顕微授精がベストなケースも少なくないとご理解ください。
●妊娠成功率が高い理由は良質の胚盤胞(はいばんほう)移植にあります。
当院の場合、体外受精、顕微授精、凍結胚移植による妊娠成功率は全国平均を大きく上回っています。理由は胚盤胞移植にあります。胚盤胞は、子宮内膜に着床できる状態に発育した受精卵のことです。妊娠成功の条件はさまざまありますが、何より重要なのは「子宮内膜に着床する力を持つ良質の胚盤胞」を創ることです。 当院では美馬院長と熟練の胚培養士が緻密な連携と高度なテクニックを駆使して、良質の胚盤胞を創ります。さらに、胚盤胞を受け入れる子宮内膜のコンディションを調整し、最適のタイミングで胚移植を行っています。
< 2005.10.28掲載 >

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